エースコンバットアサルト・ホライゾンを今さっきクリアしたのでちょいと感想などを、シリーズはモバイル機、携帯電話機含めて全部やってます。

ネットでは賛否で言うと否の方が多いということでPS3初のエスコンが期待はずれだった人が多かったようです。

僕もシリーズのファンとして言いたいことがないわけではないぞということで感想。

・まず1つはストーリーのまずさ。
エースコンバットといえば名もなきエースがとんでもない戦果を上げまくり、味方に無線で褒められまくって、徐々に敵軍に恐れられ、凄腕のライバルエースに打ち勝って、敵のトンでも兵器をドカーンと打ち倒す。というのが定番かつ人気のポイントで、名作の誉れ高い04はその辺をきっちり押さえて抑えているからこそ名作なんです。
今回は勝手にトラウマを抱えた親父が飛んで指示された戦闘機を落とすだけで何のカタルシスもない。味方も地上部隊も大して褒めてくれないし。敵のマルコフや裏切るイリッチともなんの因縁も示されずものすごく説明不足です。敵の動機もなんだかなぁ…というレベル。後半のお話の雑さは致命的です。

 

・現代FPS病
ゲーム面でも突っ込まずにはいられないところが色々あり、CoD意識してるのかなんだかわかりませんが、
唐突にゲームがFPSになります。
「破壊」をコンセプトにしてるらしいので、ミニガンやら120mmやらで撃ちまくって破壊する演出入れてみましたみたいな要素を入れるのはいいんですが、エースコンバットを買ってる人がFPS要素を求めてるのかどうかは疑問ですね。

・ちょっと待ていい部分もあるぞ
ただちょっと言っておきたいのは、はっきり悪い部分があるのはそれとして、チャレンジしてる部分はちゃんとチャレンジしているし、エースコンバットは「らしさ」を追い求めるあまりマンネリがひどかったシリーズでもあったので、革新をしている部分は良い部分もありますよと言っておきたい。

・ドッグファイトモード(DFM)
エースコンバットシリーズでマンネリ化していた一つとして攻撃方法がロックオン→撃つ→撃墜の繰り返しということがあって、攻撃に武装以外のバリエーションがなかったということがありました。今回は機体の後ろを取ってからのDFMに持ち込むことでかなり有利になるため、新しいゲーム性が生まれています。
従来どおりのミサイルぶっ放しはかなり通じづらくなっており、ミサイルの射程内に捉えるのが重要ではなく、いかに敵の軌道を読んで後ろに付くかが重要になっています。DFMに持ち込んでからのカメラワーク、それから今まで演出面で薄かった破壊の描写も凝ってて次世代エースコンバットの姿はちゃんと示せているんじゃないでしょうか。

ゲーム部分にシリーズのマンネリを打破してくれたいい面がある分ストーリーとか世界観のまずさは残念ですね。
なんか外部にストーリー委託したみたいですけど止めた方が良かったんじゃないでしょうか、もっととんでもドメスティックな架空の世界飛んだほうがストーリーの自由度があって良かったと思いますよ。