2009年 11月 の記事

ATH-CK90PRO

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オーテクことオーディオテクニカのATH-CK90PROというイヤホン、使い始めて1ヶ月ほど経ったので使用感を書こうと思う。

2009年現在店舗ではどこも1万5千円程度で手に入る。
定価は2万5千円なので、レビューの内容が思わしくないか、フラグシップ的な製品なので売れているかどっちか。

音は高音は包み込むような音が出て、中域はフラットな印象。原音がしょぼいと音も露骨にしょぼくなるのでモニターヘッドホンと言われる製品に近い。
ケーブルはCK7,CK9,CK10と同じく絡みづらい素材を使っているが、デメリットとしてケーブルがものにぶつかったときに発生するケーブルノイズが大きい。
ケーブルノイズが大きいということ、原音に忠実な音がなる、という面を合わせて考えると、iPodなどのポータブルプレイヤーにはあまり向いていないと思う。

1万円台のイヤホンとしては完成度が高いし、コストパフォーマンスも高いと言える。
持ち歩き用にはあまり向かないかもしれないが、家で音楽を聴くのにお勧めの1つだ。



イングロリアス バスターズ

イングロリアス バスターズを観てきた。

20代の僕らにとってタランティーノの映画というのは映画を見に行くというより、
「あの面白い頭の人は今度は何をやらかすのか」という何年か一度の祭り的な要素が強い。

イングロリアス・バスターズは今までのタランティーノ映画に見られたように会話、というよりオシャベリの楽しさが詰め込まれている。たぶんこの映画を見た人なら誰でも虜になってしまうあまりにも素晴らしいクリストフ・ヴァルツの4ヶ国語ナチスとでも言うべきしゃべり芸がこの映画の最大の魅力。
会話の中でもイベントが起こるタイミングを後ろに後ろにずらしているのも演出の1つだと思う。普通ならここでくるだろう、というイベントを全て後ろに持ってくることで、緊張感と興味が持続し続けて観客をずっとハラハラさせるのだ。ここら辺の手腕はさすがだと思った。

カタルシス的なものもタランティーノ節が効いていて、冒頭に交渉してた奴が最終的に交渉に溺れて、交渉とか全然関係ないぜ!というやつらに叩きのめされるというオチがついている。
ブラピが最後にあおりのアングルで吐く言葉が観客に向かってタランティーノが「だろ?」と語りかけてるようで最高でした。
すごく映画的エンターテインメントしていた作品だった。
でも、一般向けではない!誰でも見ていい映画ではない!と断言しておこう、一応。



LEFT 4 DEAD 2

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先延ばしにしていたLEFT 4 DEAD 2を始めました。

2の発売があまりにも早すぎるということでボイコットが起こったこのゲーム。
主張内容を見るにあまりピンとこなかったのですが、確かに、DLCとして2の内容を1に反映させて
ゲームの充実を図るということも考えられなくはないところ。

まだ2日しかプレイしていないが、とりあえずオンを数回と、サバイバル、1人でキャンペーンをクリア。
結果として言わせてもらうとこれをDLコンテンツとして発売したらいくらかかるのか?と考えると反対派の方々も納得せざるを得ない内容に仕上がっていると思う。

まず新規の特殊感染者(ボスゾンビ)が非常に考えられた敵キャラであることがわかった。

「スピッター」は地面に体力が減る酸性の液をばら撒きその場にとどまることを難しくする。
倒しても酸性の液がばら撒かれるので狭い場所では対応が非常に難しくなる。
これは前作までの高難易度の攻略法、「狭い部屋に篭ってひたすら打撃を繰り返してラッシュが過ぎるのを待つ。」
というキャンプ行為を禁止する敵キャラに他ならない。
またダウンした仲間の周りでスピッターが現れるだけで、ダウン中の体力を減少させる役割がある。
これは結構な恐怖だ。

「ジョッキー」は「スモーカー」の進化系。
スモーカーは動けないし、舌が目立つため、発見さえできれば排除は容易な敵だ。
ジョッキーのいやらしさはそのまま相手を連れ去ってしまうこと。
その間も体力は減り続け、捕らえられた方は何もできないので、ハンター+スモーカーの役割を果たしていると言える。

どちらともプレイヤーの「行動」を「制限」している。
その代わりにプレイヤーに生まれるのはズバリ「団結」
valveは明らかにどのようにしたらプレイヤーが団結するかを
ゲームデザインとして考えている。その結果LEFT 4 DEAD 2はFPSとして
協力プレイという新しいジャンルを切り開いた傑作に仕上がっていると思う。

しばらくは楽しめそうなので、引き続きプレイし続けたいと思います。



2012

2012封切り観てきました。

ディザスタームービー(災害映画)なのでストーリーについてあれこれ言うのは野暮です。映像はエメリッヒ監督が「これ以上のものを作るのは無理」とおっしゃっていてお墨付きなので映像目当てに行く人は満足できるでしょう。

僕が地球滅亡型のディザスタームービーに求める要素があったかどうかだけ下に、、

1.主人公が偏屈で家族と離れて暮らしている⇒クリア

2.家族愛(子供&妻)⇒クリア

3.地球滅亡の予兆察知(なんてことだ…)⇒クリア

4.電波・変人・トリックスター登場⇒クリア

5.大統領が国民に向けて演説⇒クリア

6.滅亡までのカウントダウン(どういう方程式に当てはめているのかわからないが秒数まで正確に予想&シミュレーションを超高速で行うコンピュータ)⇒クリア

7.先に行け!⇒クリア

8.ちょっとした機械の故障で主人公たちが絶体絶命に陥る、そして主人公がその障害を命がけで取り除きに行く⇒クリア

映像がすごいと言いましたが、後半の脇役の死にっぷりの違和感とCGの安っぽさが少し気になります。クライマックスに向けて脚本を書き直したのでしょうか?

あと、オバマを意識してかダニー・グローヴァーが大統領役で出てるんですが、これが非常に似合っていない。

やはりダニー・グローヴァーはうろたえて怒鳴りまくってる親父役の方がいい。



サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY

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積みゲーとは少し違うが、詰みゲーとして途中まで進めていたリメイク版サガ2をクリア。

何故詰んでいたのかというと、例によってアポロンが倒せなかったから。

オリジナルのSa・Ga2秘宝伝説でプレイヤーのいたいけな子供たちを恐怖のどん底に突き落としたのがアポロンのフレアだ。
RPGのボスといえば凶悪な全体攻撃が定番だが、アポロンのフレアは度を越している。なにせラスボスより強いのだ。

オリジナルのサガ2は80年代生まれの僕にとって思い出のゲームだ。
システム的にも今のRPGの多くの要素を作り上げたと言ってもいいしクラシックと呼ぶべき傑作だと思う。音楽も植松・伊藤の後の大御所がタッグを組んでいてGBサウンドの最高峰の音が鳴っている。
当時のスクウェアの作品はキャラクターの台詞やネーミングセンスに独特の言語感覚があり、今の声優を使ったRPGとはまた違ったパンク感があった。

リメイク版は各所に調整が施されているものの当時のスクウェアの独特の言語感覚がそのまま移植されているので非常にうれしかった。
女神や連携は追加要素として必要ないという人も多いらしいが、連携はサガという枠の中でギリギリありだと思う。

LEFT 4 DEAD2を積まないようにこれから取り掛かろうと思うが、どうなることやら。



ヤマザキ シベリア デラックス

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シベリアを買ってきた。しかも「シベリア デラックス」だ。

シベリアとはカステラ状の生地の真ん中にあんこ、しかもこしあんが入っている食べ物である。
かなりマイナーなお菓子なので、スーパーのパン売り場の片隅に見つけることができればラッキーぐらいの希少ぶりだが、僕はシベリアが大好きだ。シベリアの好き嫌いでその人の印象が変わるぐらいである。

実はシベリアは歴史のある食べ物であるらしい。
[参照リンク]

シベリアの好きな女性がいたら紹介してください。



アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団

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引き続き積みゲー消化を続行中。

今週プレイしていたのはアンチャことアンチャーテッドの2作目「アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団」。

ネイト役、東地宏樹さんのボヤキがいい味をだしている。マイルドになったダイ・ハードのマクレーン刑事という感じ。ヒーローなんだけど、少し不器用みたいな役をやらせたら一品だ。

ステルスアクションを主体として、FPSの要素、謎解きなども随所にちりばめていてゲーム全体は非常に完成度が高い。海外サイトで絶賛の嵐だったのも頷ける。
メタルギアなどから素直にパクるべきところはパクり、メタルギアにはなかったぶら下がりからの発展をしている。これは元ネタをおいしく料理している点で評価できると思う。

ゲーム画面は他PS3ゲームの追随を許さない出来だろう。
PCのFPSにようやく家庭用ゲーム機が追いついたと初めて思った。Havokのエンジンを使っているらしいのでそれも納得。Half LifeやCRISISのような物理演算の進化を確実に感じさせるゲームが将来PS3から出るかもしれない、確実に垣根は取り払われてきている。

気になった点もいくつか。
・悪役の目的や動機付けがイマイチよくわからない
ストーリーはロードショーでやるような大作映画要素を狙って入れているのだろう、よくできているが、はっきり言って悪役に魅力がまったくない。どうせだったら、フリンの設定を水増しさせて暴れさせたほうがよかったかもしれない。フリン自体も中途半端な憎まれキャラになってしまったと思う。

・ぶら下がりアクションにやや難あり
ぶら下がりで行ける場所と行けない場所の区別がつきにくい場所があって死んで憶えるしかないような場所があった。この辺はHDとトレードか。一本道なのも少し残念。

・パッケージの絵はなんとかならなかったのか
なんとかならなかったのか?

最後に色々書いてしまったが、PS3を持っているならアンチャーテッドはぜひプレイしてみてほしい。プレイ後はぼやいてぼやいてぼやきまくっているはずだから。



SteelSeries Xai

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SteelSeriesのXaiマウスを購入。

マウスは5~6千円を超えると段々一般用途からかけ離れた機能がついてくる。
今回買ったXaiは定価だと1万980円なので、マウスに機能を求めない人には全く検討の余地はないと思う。logicoolのMX後継機フラグシップモデルM950と最後までどちらにしようか迷ったが、3年をかけた製品の完成度と設計思想に感銘を受けたので、お布施の意味を込めてこちらにした。

形状はマイクロソフトのインテリマウスに似ており、左右両利き対応モデル。
マウスの持ち方は主に「かぶせ」「つまみ」の2つに大別できる。使っていてわかったが、Xaiはその両方に対応できるように形状が工夫されている。さらに4Gamersのインタビューにもあるように、重心にも工夫がされており、昨今の手首と親指周りに重心を置くマウスとは設計思想から異なっているようだ。

その他の色々な機能は下記インタビューを見てもらうとして。
SteelSeriesの偉い人,Kim Rom氏に聞く新型マウス「Xai」「Kinzu」――キーワードは「パーソナライゼーション」
SteelSeriesのCMO、Kim Rom氏インタビュー【Xai編】
~「Xaiは地球上で最もパワフルなマウス」

気に入った点

1.本体だけで設定が可能

画期的な機能の1つとして、Xaiは本体下にLCDモニタがついており、本体だけでCPI(感度)の設定が可能。プロファイルも保存しておくことができ、複数のゲームで使い方を変えることができる。

2.直線補正やデータ送信の補正精度が調整可能

つまり、センサーが勝手に直線補正するのをやめさせることができる。直線補正があるとマウスを途中で曲げたりすることが困難になるためこの機能が実装されている。

3.コーティング

最近の流行として、RazerのDeathAdderのように表面を特殊なコーティングで覆って滑り止めにすることがある。Xaiにも非常に上品なコーティングがほどこされていて、満足感が高い。

とりあえずDeathAdderをこれに変えてみて調子を見てみたいと思います。


THIS IS IT

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いきなりまじめな投稿を。

マイケル・ジャクソンの映画「THIS IS IT」を3回も観てしまった。

言っておくが僕は別にマイケル・ジャクソンファンでもなんでもなかった。
このタイミングで行くのをにわかファンと言うならにわかファンだろう。

一応音楽の基本としてベストアルバムとアルバム2枚を持っていて、DVDのHISTORYを持っている程度。

マイケルのゴシップが耳に入るたびに「マイケル本当はすごいのになー、パフォーマンスで証明できればいいんだけど、いい加減歳だし、曲もしばらく出してないし、、マイケルも確かに変って言えば変だし」ぐらいの感情しか抱かなくなっていた。そういう訳で亡くなったときも音楽業界にとって大きな財産がなくなったという感覚はあったものの、個人的な思い入れがなかったため、喪失感はなかった。

今回この映画を観に行ったのは実はTBSラジオで土曜日9時からやっている「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」にゲスト出演していたノーナ・リーブスの西寺郷太さんの影響が大きい。西寺郷太さんはミュージシャンであり、おそらく日本で一番のマイケル研究家である。

僕は文化放送でやっていたノーナ・リーブスのカモンファンキーリップスというラジオのリスナーで、当時吉本で売り出し中だった今田東野のリップスと共に流れで聴いていたのだった。

その西寺さんがウィークエンドシャッフルに出演されたとき、僕は宇多丸さんはさすが目の付け所がいいな、と思うと同時に西寺郷太さんの「マイケル漫談」とも言うべき面白マイケルトークにすっかり虜になってしまった。膨大な量のマイケル知識に裏づけされ、さらにそれを面白おかしくプレゼンする能力。マイケルという音楽界でもエピソードに事欠かない面白い人を面白く話すのだから面白くないわけがない。

そんな西寺さんがマイケルの死から受けたものは察するに余りあるのだが、彼はただ落ち込んだりはしなかった。マイケルに対する誤解を解いて正確な歴史を広めるため、そしてマイケルに対するミュージシャンならではの視点を記すために本を執筆する。『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』である。
僕がこの本で非常に興味深かった点は主に3つほどある。
一つは契約の件。
モータウン・レコードが契約でガチガチにアーティストを縛っていたことは有名だったものの、それがどういう制約があり、どのような不利益があるのかミュージシャンの視点から語られていること。
二つ目は時代背景の描写。
マイケルが生きた時代を彩った他のミュージシャン、クイーンやウィー・アー・ザ・ワールドに参加したアーティストなどとの関わり、プロデューサーの移り変わりなどについての関係がわかりやすく書かれている。マイケル一人に焦点を当てていたのではわからない背景が描かれている。
三つ目は思惑について書かれていること
はっきり言って推測にすぎない部分もあるが、マイケル周辺で起こった事件についてこの人はこういう事情でこの行動を取ったのではないか、という作者の考えがきちんと書かれている。マイケルの周辺で起こった事件だけ追うならば再販された『マイケル・ジャクソン全記録1958-2009』で事足りてしまうが、音楽業界でどのような思惑を持って人々が渡り歩いて行くのかが作者の論理的な説明と共に描かれている。

長くなったが、THIS IS ITの話に戻る。
西寺さんの本は確かに名著だと思う。
しかし『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』には描かれていないものがある。
それは最後の一幕、THIS IS ITツアーがどのようなものだったかというものだ。
先週11/7放送のウィークエンドシャッフルのシネマハスラーで宇多丸さんがTHIS IS ITを評論していたように、この映画は最後の3幕目であり、長い物語の最後にマイケルは何をしていたかという記録である。このことを確かめなくてはオチのない落語を見に行っているようなものである。これが僕がTHIS IS ITを観なくてはと思った動機だ。

THIS IS ITで描かれていたもの、
それはマイケル・ジャクソンが50歳を迎えてなお、ダンスと歌と音楽的才能の頂点にいた。という紛れもない事実。
自分の子供ぐらいの年齢のダンサーと踊っているシーン。絶対にマイケルにしか目が行かない。世界の一流のダンサー達にまぎれても絶対埋没しない存在感。
歌は軽く流してもリズムは完璧。
曲の構成について的確にアドバイスできるプロデュース能力。
全てが高いレベルで結実しており、やはり「天才」と言うほかない。
そしてこの映画に写っていることでなにより重要なのは、マイケルも歌の構成に悩んだりリハーサルを繰り返してパフォーマンスを作り出す「人間」だったんだという事実。
ケニー・オルテガは意図的に編集したのだろう。下手なナレーションや演出を入れず、一人の天才の人間がショーを作り上げるまでの「記録」として残すこと、そして最前列で最高のリハーサルを見ていた自分たちの幸せをおすそ分けしてあげること。
ありがとう、ケニー・オルテガ、ありがとう、マイケル。

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1年間ほっといて何をしていたか

積みゲーを崩していた。

積み漫画を崩していた。

本当にそれだけ。

仕事が忙しかったことなど一度もない。

さらに言うと今も積みゲーを崩している。

積みゲー崩すなら一応記録としてログを残しておこうとかそういう考えで再開。

再開しようとしたらWordPressのバージョンアップのバグでひどい目にあったよ!←今ここ


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